私の名品コーナー

2022年2月9日

脇差 銘 守次もりつぐ
太宰府市 陶山隆幸さん

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 脇差わきざしは、刃の長さが1尺(30cm)以上、2尺(60cm)未満の刀のことです。この脇差は、刃渡り45.2cmあります。
 手に握る柄に入れるなかごの部分に、「筑前国福岡住守次」と銘が入っています。守次は、江戸時代延宝頃(1670年代)に活躍した、黒田藩を代表する刀工のひとりです。

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 やや厚めの刀身で、中央から手元にかけてと呼ばれる直線的な溝があります。樋は重さを減らし、強度を保つために作られます。
 さやから刀身が抜けないように留める金具・はばきの裏表には、桐の紋と蝶の形がデザインされています。

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脇差は、戦場で長い刀が破損したときの接近戦や、屋内のような狭い場所で補助的に使われたといわれます。正式な武器とはされなかったため、武士以外も携えることが許されました。
江戸時代に武士のことを「二本差し」と言ったのは、長い刀と脇差の2つの刀を差していたからです。

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