九博では、2月12日、恒例の防火訓練が実施されました。
筑紫野太宰府消防組合から消防車3台、はしご車1台が出動し、館内から避難した全職員が見守る中、はしご車の上から散水が行われ、万一の火災に備えました。

ところで、重要な文化財を保存する九博では、万が一収蔵庫から出火した場合、水は一切使わず、収蔵庫を密閉した上でチッ素ガスを使用することになっています。
もちろん、チッ素消火は酸欠状態を伴う為、収蔵庫内の職員や周辺の来館者の安全確認を十分に行った上で実施されることになっています。
韓国・ソウルの名物南大門が貴重な文化財の為、消火作業が遅れて全焼したことなどもあり、九博では本番さながらの緊迫した消火訓練となりました。