唐時代の美人像が思い出せますでしょうか。
有名な唐三彩女人像の“ふっくら”とした面持ち。
時代の変遷とともに美人像も変わってきますが、時の高貴な美女たちが使っていたのがこの器だそうです。

時は流れても美を追い求める女心は同じようで、鏡を前にこの器を手にして“おしろい”を塗る風情が目に浮かびます。

阿毛さんは西安に旅した時にこの器を手に入れたという事です。 白磁の繊細な仕上り具合に1,200年前の作陶技術の高さもうかがえます。