2009年8月3日
太平洋戦争の末期、焼き物の産地有田では金属製の硬貨の代用として「陶貨」が作られました。
銅やスズ・アルミニウム等の金属が底をつき、窮余の策として考案されたのが非金属の「陶貨」です。
タイルや服のボタンを作っていた有田町の竹重米雄さん(89)の会社がこれを引き受け、直径1.5cm、重さ0.8gの、表の富士山と裏の桜をデザインした一銭玉を作って準備していました。
しかし、戦局が急を告げてきたため、1945年の6月から流通することになっていた「陶貨」は結局日の目を見ず、竹重さんの自宅にひっそりと眠ったままでした。
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