2010年1月1日
3世紀から7世紀かけて栄えたサザン朝ペルシアで作られた、カットガラス碗ではないかとみられています。
ガラスを吹いて碗を作り、切り子を施したもので、当時は高級交易品として外貨稼ぎ用に作られ、シルクロードを経て日本までたどり着いたと言われています。
正倉院にも同じものが所蔵されていますが、この碗は土中に埋もれていたため、ガラスの表面の銀化が進み本来の透明性が欠けているそうです。
シルクロードを渡ってはるばる日本まで届いた1000年以上の年月の重みが、ガラス表面のくすみからうかがえる気がします。
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