2011年9月14日
男女の胡蝶が秋草と戯れる様を描いた、幕末の蒔絵手筥といわれています。
飛び立とうとするのは、皇室から離れて徳川家に嫁ごうとする和宮で、もう一羽の菊の花に近付こうとしているのは、14代将軍家茂であろうと思われます。
和宮は1861年・文久元年に徳川家茂に嫁ぎ、政略結婚として公武合体を果し世情の安定に一役買いました。
公武合体には賛否両論あり、穏やかならざる騒然とした世の中だっただけに、この程度の暗示的な図柄で和宮降嫁の調度品の1つとされたようです。
森山さんは、このしっとりとした金箔の色合いがお気に入りのようで、時々取り出しては、激動の幕末を生き抜いた和宮を忍んでいるとのことです。
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