2014年4月22日
李方子(イ・バンヂャ)王妃は、日本の元皇族・梨本宮家に生まれ、当時の皇太子裕仁親王、後の昭和天皇のお妃候補の一人でもありました。
しかし時の大きな流れに翻弄され、朝鮮半島の最後の李王朝へ政略結婚で嫁ぐことになり、戦後も韓国人として残り、その後は韓国の障害児教育に熱心に取り組んできました。
趣味の七宝焼は専門家の域に達し、細々と生活していた住まいの昌徳宮内の楽善斎で韓国人や韓国在住の日本人に手ほどきをし、収益金を慈善事業に注ぎ込んできました。
陶芸も自慢の一つで、この抹茶茶碗にもご自身の“方”の銘が刻まれています。
手作りの七宝焼きや茶碗は資金集めのためにオークションに出されていたもので、内田さんもソウルのオークションで手に入れたそうです。
内田さんは、李方子さんの波乱に富んだ生涯を想像しながら、現在の日韓関係も複雑に考えさせられると語っています。
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