2015年4月21日
この脇差は黒田節で有名な黒田藩の武将母里太兵衛が、藩主長政から拝受したいわくつきの名刀・2代目兼元作の“関の孫六”です。
なんと母里太兵衛がこの脇差を手に入れたのは、長政が家臣達の前で、長年の稽古で鍛え上げた謡を自慢げに披露したところ、全員は殿様をほめ上げた中で、母里太兵衛だけは素直に「こんな下手な謡は今後人前で謡っては藩の恥だ」とけなしたという事です。
これを聞いた長政が奥から持ち出したのがこの脇差です。
座は一瞬水を打った様に静まり返り、緊張が走ったが次の瞬間、長政は太っ腹に「太兵衛!よう言った。これぞ黒田の誇りだ」と言って太兵衛に授けたのがこの2代目兼元作の“関の孫六”だと言われつづけています。
内田さんがこの名刀“関の孫六”を手に入れたいきさつは、母里太兵衛の子孫から内田さんなら大事に守ってくれそうなので、地元福岡の目の付く所に残しておきたいという事で手放されたという事です。
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