2015年6月2日
前回に続き13代目田中家に伝わる家宝の一つ、大型の文箱(ふばこ)です。
関ヶ原の戦いで武勲を上げた田中家は、分家して田中さんの先祖は今の久留米市北野町で赤司城主として大庄屋を務めたそうです。
その時の重要文書等が収められたのがこの文箱だったに違いないと言っています。
文箱は江戸後期に作られた模様で、素地は天然木のあすなろの木で、蒔絵は松竹梅と鶴亀が描かれており、黒塗りの漆にも亀裂はなく保存状態も良く、美術的価値も高いようです。
文箱には田中家の家紋の左三ツ巴が描かれており、文箱の紐の支えとなる左右の金具にも左三ツ巴が彫られており、当時の富裕層の豊かな生活の一端がうかがえます。
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