2016年7月19日
短刀の凄味は、この「尾張国政秀(おわりのくにまさひで)」につきるのではあるまいか。
私がこれまで見た限りの短刀では、直刃(すぐは)29.2cmのこの「細川家」に伝わる短刀に優るものはありません。
拵(こしらえ)の金具は全て和銀仕上げで、鞘には細川家の「九曜家紋」が金蒔絵で3ヶ所施されています。
作ったのは江戸時代ですが、細川家が「肥後拵え」として特別に注文したもののようです。
名門細川家らしさが際立つのは、鞘の凝りようです。
漆の朱色は現代の職人では絶対と言っていいくらい出せない深みのある色です。
又、短刀の柄の握りの鮫皮(エイ)も当時は貴重な珍しい素材で、細川家の風雅な家風が偲ばれます。
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