2016年10月31日
この菊の御紋と五三桐の紋が入った“銚子”(ちょうし)は、対馬藩宗家に伝わる由緒ある品で、茶事の懐石料理で、酒を入れて杯に注ぐために用いられた道具です。
本体は鉄製で、取手は銅製、蓋は木製で金蒔絵の「打ち出の小槌」等の絵が施され、品格に満ち、宗家歴代当主が愛用したものとみられます。
宗家20代当主 義智が朝鮮通信使の来日交渉での功績が認められ、この五三桐の紋を拝領したとの記録があり、それ以後に作られ、その後の当主に愛用されたものとみられます。
赤星さんご自身も金継と蒔絵をされていることから、この銚子に一目惚れして買い求めたということです。
対馬藩は福岡や日田にも飛び地の領地があったため、どの茶席でこの銚子が使われていたのかと、思いを巡らしながら想像力をふくらませているということです。
ハローダイヤル:050-5542-8600(オペレーター対応)
※ハローダイヤルご利用には、通話料が必要となります。
ご案内時間: 9時~20時まで 年中無休
公益財団法人九州国立博物館振興財団
〒818-0118 福岡県太宰府市石坂4丁目7番2号
© 2020 copyright KYUSHU NATIONAL MUSEUM PROMOTION FOUNDATION. All Rights Reserved.