2018年5月23日
「魔除般若面」と「高千穂神楽面」。いずれも「谷情雲作」とあります。
屋久杉は、世界自然遺産に登録された屋久島の原生林で育った樹齢1000年以上の杉で、成長が遅いため、年輪の幅がとても狭いのが特徴です。
「魔除般若面」の額や鼻の部分は年輪の緻密さが現れています。
隣に展示した「高千穂神楽面」と比較してみると、年輪の緻密さの違いがわかります。
角度を変えて見ると、表情が違って見えます。
「般若」というと、この面のように角の生えた鬼をイメージしますが、そもそもは古代インドのサンスクリット語で「仏さまの知恵」の意味です。
高千穂神楽は、宮崎県の高千穂町一帯に古くから伝わる神楽です。
神楽舞には、軽い桐の面が使われますが、展示の面は神楽の面をモデルにしています。
年輪を利用したおおらかな表情の作品です。
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