2018年7月23日
星梅鉢の紋が象嵌された火縄銃の銃身です。
長さは101センチ。口径は直系1.5センチほど。
江戸末期の製造と見られます。
象嵌の裏側には「江州 國友源右衛門充胤」と彫られています。
「江州」は今の滋賀県。
「国友」は戦国時代から鉄砲の産地として知られた集落でした。
「源右衛門充胤」が鉄砲鍛冶の名前です。徳川幕府の長州征伐に従軍したと言われます。
横に飛び出している小さな穴のある部分が「火皿」。
この穴に火薬を入れ、撃つときに火縄で点火しました。
「火皿」をおおう金具が「火蓋」です。
戦いを始めるときに使う『火蓋を切る』という言葉はここから来ています。
江戸から明治に時代が変わり、火縄銃も使われなくなりました。
鉄砲鍛冶の技術は、「自在置物」などの金属加工として引き継がれたといいます。
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