2019年2月1日
薄くて硬い焼き物の磁器は、約400年前に朝鮮半島から連れて来られた李参平などの陶工が、陶器市で有名な佐賀県有田町で、良質な原料の陶石を発見し製造に成功したことが、日本での始まりといわれます。
その磁器を、近くの港町・伊万里から出荷したことから「伊万里」の名がつきました。
江戸時代初め、磁器作りが始まって間もない頃の作品が「初期 伊万里」です。
染付山水文皿
展示の皿は、いずれも直径20センチ前後。白地に青色の模様を描いた素朴な味わいが特徴です。
左から順に、「染付山水文皿」、「染付老松山水紋皿」、「染付月に岩鳥線彫唐草文」、「染付鷺水草紋皿」、「染付花鳥紋皿」です。
染付老松山水紋皿
染付月に岩鳥線彫唐草文
「染付」とは、白色の地に酸化コバルトを使った顔料で絵つけした後、ガラス質の透明な釉(うわぐすり)をかけて焼く、陶磁器の技法です。
有田焼はその後、赤を使った柿右衛門の赤絵やヨーロッパの貴族に珍重された豪華な金襴手など、色彩豊かな磁器として発展します。
今回は初期伊万里の素朴な味わいをお楽しみください。
染付鷺水草紋皿
染付花鳥紋皿
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