2019年3月1日
江戸時代、鍋島焼きとともに佐賀鍋島藩で盛んだったのが刀剣作りです。
「肥前刀」と呼ばれるようになったのは、時代が下って大正時代からです。
鍋島藩の御用鍛冶だった初代忠吉の一門は多くの刀工を輩出しました。
展示している刀の柄の部分、上段は「河内大掾正廣」、下段は「出羽守行廣」の銘があります。
正廣と行廣は兄弟で、初代忠吉の孫にあたります。
上段の初代正廣の刀は、もともとは2尺4寸~5寸(約75cm)あった刀を2尺3寸(約70cm)に短くしています。
刀身には半円が重なり合うように波打つ「互の目丁子(ぐのめちょうじ)」の波紋が焼かれています。製作されたのは1650年頃と言われます。
下段の初代行廣の刀は、やや長く2尺5寸3分(76.7cm)。
直線的な波紋の直刃(スグハ)で、1680年頃の製作とみられます。
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