2019年10月30日
火縄銃のひとつ、馬に乗って使えるように銃身を短くした「馬上筒」です。
標準的な火縄銃は、長さが1メートル以上ありますが、この馬上筒は、全体の長さが49.6センチ、このうち銃身は27.7センチです。
銃身の上部には、徳川家の葵の紋の象嵌が施されています。銃床(木の部分)の菊の紋も見事で、優れた工芸品の趣があります。
堺(現在の大阪府)で、江戸時代の終わりごろに製作されたと考えられます。
今回は、馬上筒を使うための必要道具も展示しています。
左奥が火薬入れ、手前のペンチのような金具は弾丸を作る玉造鋏です。
火薬入れは木製で亀のような浮彫があり、取り出し口には江戸時代のコイン「寛永通宝」が使われています。
玉造鋏は鉛を丸くつぶして、銃の口径に合う直径8.5ミリの弾丸を作り、火薬と一緒に銃口から押し込みました。
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