私の名品コーナー

2021年10月20日

海の幸・山の幸(粘土)
太宰府市 内田寿一さん

 特別展「海幸山幸」に展示されている江戸時代の魚図鑑『衆鱗図』にちなんで、今回は海の幸と山の幸の魚をご紹介します。

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 『衆鱗図』は絵ですが、こちらはきめの細かい粘土を成形して色付けした立体作品です。
 山の幸は右側のイトウ
 イトウは、北海道の一部の河川や湖沼に生息するサケ科の魚で、数が少ないことから「幻の魚」と呼ばれます。寿命は10年から15年といわれ、体長1メートル以上にもなる日本最大の淡水魚です。内田さんは、図鑑を見ながら制作したそうです。

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 海の幸は左のスズキ(鱸)。
 九州から北海道にかけて広い地域に分布していて、河口や湾、沿岸の浅瀬になどに住んでいます。博多湾でも釣れます。大きいものでは体長1メートル以上にもなり、白身で刺身や塩焼き、ムニエルなど食用としても高い人気があります。えらの部分や長い下あごなど、スズキの特徴がよく表現されています。 『衆鱗図』に引けを取らないリアルさです。

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*イトウの漢字表記は「伊富」「伊富魚」「伊当」もあります。

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