2021年12月15日
このコーナー恒例、優美な伝統工芸「博多おきあげ」で、にぎやかに新しい年を迎えましょう。
布などを使って立体的に盛り上げた「押絵」のことを、博多で「おきあげ」と呼びます。
真ん中は、2022年にふさわしく干支の虎を配置しました。綿で盛り上げた黄色の布に手書きで虎の黒い縦じまを描いています。こうした立体感も「おきあげ」の魅力で、精悍さを感じます。
両側に並んだ羽子板は、「災いを跳ね除ける」という願いが込められています。博多では、女の子が生まれた家庭に新春のお祝いとして贈られてきました。歌舞伎は人気の絵柄です。
右端の銀のかんざしの娘は「八重垣姫」。上杉謙信の娘でフィアンセの武田勝頼の命をすくうため、凍った諏訪湖を渡る物語です。
その隣は、華麗な踊りが人気の「京鹿子娘道成寺」。
左側の3つは、菅原伝授手習鑑の「桜王丸」、祝いの席で舞われる「三番叟」、そして縁起物を集めた「宝尽くし」です。
歌舞伎の娘役は、パッチリした目の現代アニメと違って細い目が特徴で、鼻筋など表情の描き方が難しいとのことでした。清水さんは、福岡市内のカルチャーセンターでも指導されています。
コロナの中で迎える2回目のお正月。疫病と不景気と災いを、跳ね飛ばしましょう!
ハローダイヤル:050-5542-8600(オペレーター対応)
※ハローダイヤルご利用には、通話料が必要となります。
ご案内時間: 9時~20時まで 年中無休
公益財団法人九州国立博物館振興財団
〒818-0118 福岡県太宰府市石坂4丁目7番2号
© 2020 copyright KYUSHU NATIONAL MUSEUM PROMOTION FOUNDATION. All Rights Reserved.