2022年12月27日
名品コーナー新春恒例の博多おきあげです。おきあげは、布や綿を使って立体的に盛り上げた押絵のことです。
真ん中は、今年の干支にちなんで因幡の白兎をモチーフにしました。担いでいる竹に宝籠が結ばれています。
両脇の立雛(たちびな)は、羽根つき遊びの三姉妹、右から順に長女の小桃ちゃん、桜ちゃん、末っ子の茜ちゃんです。可愛い和服姿で帯がアクセントになっています。
羽子板は、鶴亀に打ち出の小槌と縁起物で華やかさを演出しました。
古くは羽子板を「胡鬼板(こぎいた)」、突く羽根は「胡鬼子(こぎこ)」と呼んでいたそうです。「胡鬼」は中国で「とんぼ」の意味で、羽根が飛ぶ様子がとんぼに似ていたことによるとされます。とんぼは蚊を食べることから、病を遠ざけると考えられ、羽根つきは厄除けの意味もありました。
年の初めに羽根をつくことは、邪気を払ってその年の無病息災を願う気持ちが込められています。
うさぎ年の今年、コロナを打ち払って、景気が跳ね上がって欲しいものです。
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