2024年7月3日
大から小へと4つ並んだ厳めしいひげのだるまに、ちょっとかわいい姫だるま。いずれも博多の伝統工芸「博多張子」です。
福岡県に伝わる八女の手すき和紙を使って、フノリで木や土の土台の型に張り合わせて天日干しし型から抜いて、最後はひとつひとつ手書きで色付けします。地肌の赤の上に松竹梅の絵と金粉がデザインされた縁起ものです。作者の三浦隆さんは、江戸時代から続く博多張子職人の5代目です。
博多張子にはこのダルマの他にも、十日恵比寿の「飾り鯛」や博多にわかを演じる時に顔につける「にわか面」、端午の節句に飾る「虎」などがあり、庶民の工芸品として親しまれてきました。
張子の製法は2世ごろに中国で始まったとされ、その後ヨーロッパやアジアに伝わり、日本に伝わったのは平安時代中期といわれます。その後、江戸時代の中頃になって博多の商人が上方(今の大阪)で作り方を学んで帰ったのが「博多張子」のルーツとされます。その作り方は現在もほぼ変わっていません。
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